読書逍遥

読書逍遥第198回 『21 Lessons』ユヴァル・ノア・ハラリ著

冨田鋼一郎

『21 Lessons』ユヴァル・ノア・ハラリ著

副題 21世紀の人類のための21の思考
原書 2018年発行

今の世の中、いつまでたっても霧が晴れないようにぼんやりして先行きが見通せない、と思うのはなぜなのか

漱石はロンドン留学中に、生きるよすがとなる四文字、「自己本位」を見つけた。この’探照燈’を手にしたおかげで精神的に非常に強くなったという

それでは、21世紀に生きる我々はどのような探照燈を持っているのか

私たちとって重要なテーマ21個を取り上げている

本書は、新型コロナパンデミックが世界を席巻する前の2018年に出版された。
コロナ禍を体験した今もう一度読み返し、見えずらい世の中の本質や背景を探る

テーマを眺めて、内容を想像できるものもあれば、これは一体なんだろうと思わせるものもある

幻滅 雇用 自由 平等 コミュニティー 文明 ナショナリズム 宗教 移民 テロ 戦争 謙虚さ 神 世俗主義 無知 正義 ポスト・トゥルース SF 教育 意味 瞑想

[歴史を学ぶこと、歴史に学ぶことの意味]
過去を振り返ることによって、現在のあり方が見えてくる。同時に、未来に向かって新たな可能性や展望が開けてくる。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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