もくもくと働く人々の姿を画のなかに小さく挿し込んでいる
大きな遠景に配した小さな動物や豆粒のような人のことを「寸馬豆人(すんばとうじん)」という
修業中にもかかわらず、人々の細やかな動作を苦もなく描くことができた
後に「俳画」という芸術ジャンルを確立した蕪村の若き一面を窺うことができる
無名な庶民へのやさしいまなざし
奥羽を巡ったのは、寛保三年(1743)、蕪村28歳、結城にいた時のこと
山形、酒田、秋田、能代、(九十九袋)、青森、(外ヶ浜)、八戸、松島、仙台と時計回りに回った
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)