読書逍遥

読書逍遥第191回 『細胞』(上・下) (その10)ジッダールタ・ムカジー著

冨田鋼一郎

『細胞』(上・下) (その10)ジッダールタ・ムカジー著

今回のテーマは「ホルモン」。

これまで扱ってきた「神経細胞」「心筋細胞」とは性格が違う

「神経細胞」は、隣りからメッセージを受け取り、さらに隣りに流す

「心筋細胞」は、器官を構成する細胞同士の連携動作を司る

「ホルモン」は、はるか遠くの細胞同士の連携させて、一つの生命個体を有機的な存在であらしめる

ワクチンは、「分化」と「自己複製」という異なる二つの役割を果たす必要がある謎多い化学物質

そのホメオスタシスを維持する4つの重要な器官は、三つの内臓と脳
・肝臓 毒素に浸るのを防ぐ
・膵臓 インスリンで代謝をコントロール
・腎臓 血液の塩分濃度を一定に
・脳  体内物質の濃度感知し、平衡を回復させる調節器官

ホルモンの役割の理解を踏まえて、次回が最終章となる

最終章は、再生・骨髄移植・がんなどの「細胞の生態学」がテーマ

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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