読書逍遥

第44回『この言葉!』森本哲郎

冨田鋼一郎

『この言葉!』森本哲郎

言葉とは、それぞれの人の生きた証である。

味わい深い言葉、深い思いに誘う言葉、気づかぬことを悟らせてくれる言葉、迷いを断ち切る言葉、知恵を授けてくれる言葉、心を癒してくれる言葉などなど。

古今東西50人の言葉から千鈞に値するものを見つけてみる。

「人間として生きるつもりなら、賢さなんか持つべきではない」(エラスムス「痴愚神礼讃」1466-1536)

「ああ、何だってこんなにたくさん私に関係のないものがあるんだろう」(ソクラテスbc469-bc399)

「学問の歴史すべては、「なぜ」で綴られてきたと言っていい。学問とは「問いを学ぶ」と解することができる。だとすれば、正しい問いを学ぶこと、問いへの情熱をかき立てることを教育の原点とすべきではないか。」(森本哲郎)

人は、どんな言葉と出会うかによって人生観、世界観が大きく左右される。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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