読書逍遥第266回『嵯峨散歩、仙台・石巻』(その5) 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
言葉とは、それぞれの人の生きた証である。
味わい深い言葉、深い思いに誘う言葉、気づかぬことを悟らせてくれる言葉、迷いを断ち切る言葉、知恵を授けてくれる言葉、心を癒してくれる言葉などなど。
古今東西50人の言葉から千鈞に値するものを見つけてみる。
「人間として生きるつもりなら、賢さなんか持つべきではない」(エラスムス「痴愚神礼讃」1466-1536)
「ああ、何だってこんなにたくさん私に関係のないものがあるんだろう」(ソクラテスbc469-bc399)
「学問の歴史すべては、「なぜ」で綴られてきたと言っていい。学問とは「問いを学ぶ」と解することができる。だとすれば、正しい問いを学ぶこと、問いへの情熱をかき立てることを教育の原点とすべきではないか。」(森本哲郎)
人は、どんな言葉と出会うかによって人生観、世界観が大きく左右される。