読書逍遥

読書逍遥第189回 『細胞』(上・下) (その8)ジッダールタ・ムカジー著

冨田鋼一郎

『細胞』(上・下) (その8)ジッダールタ・ムカジー著

副題 生命と医療の本質を探る
原題 The Song of the Cell
An Exploration of Medicine and the New Human

器官の話は「血液」に続いて「脳」に移る

「血液」と「脳」は果たしている機能が全く違う

「血液」: ひとつのことだけに打ち込む器官
「脳」: 一度に多くのことを成す器官 熟考する神経細胞

「脳」には、記憶や意識、言語、気性、思考、知覚、感覚、感情、それらの全てが蓄えられる

(エミリー・ディキンソン1862頃)
脳は空より広い
だって ふたつを並べたなら
脳に空が入るから
いともたやすく あなたまでも

脳は海より深い
だって ふたつを重ねたなら
脳が海を吸い込むから
スポンジがバケツの水を吸い込むみたいに

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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