読書逍遥第327回『日本の挽歌 失われゆく暮らしのかたち』(その2) 森本哲郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
副題 西欧文明の世界支配
1492以降、16世紀には新大陸から膨大な富(天然資源と財宝)が旧大陸にもたらされた
リスボンとセビーリャがその集積地となるが、ヨーロッパの商業経済の中心地とはならなかった。何故か?
世界史を俯瞰して、中心都市の変遷をたどる記述はアタリの独壇場
何事も巨視的に捉えて、アタリが知の巨人と言われる所以である