読書逍遥

読書逍遥第142回 『地図で見るインドハンドブック』

冨田鋼一郎

地図で見るインドハンドブック』

何もかも吸収して、インド化してしまう「ゼロ」の文明の国インド。底知れぬ魂の深さを持つ国。
グローバルサウスの盟主にのし上がる。

・オリュンポスの丘に「数多」の神が集うギリシャ、
・「唯一」の神しか認めないイスラム、
・宇宙を陰陽の「二元」思考で構築する中国、
・「三位」一体を説くヨーロッパのキリスト教文明、
・「八百万」(やおよろず)の神を崇める日本、
・「ゼロ」を発見したインド。

森本哲郎は『そして文明は歩む』で六つの文明の形をこのように表現した。

中国と同様に、インドは国内に多くの矛盾をかかえながらも大国として存在感を増してゆくだろう。

「歴史と地図」を合わせて眺めながら動体的にインド大陸を旅する。

表紙の「仏教のアジアへの伝播」だけでも情報満載。

15年前にチェンナイ、バンガロール、マドライの南部3都市を駆け足で回り、カルチャーショックを受けつつ、若い躍動を感じたことを思い出す。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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