第37回『平生の心がけ』小泉信三
冨田鋼一郎
有秋小春
ユーラシアに位置するロシアは、ウラル山脈を境に東西二つに分かれる。
西側 面積2割 人口8割 ヨーロッパ
東側 面積8.割 人口2割 アジア
ロシアの中核となるアイデンティティは、ロシア正教会。
ロシア正教会が主要宗教である地域はウラル山脈以西のモスクワからベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、ルーマニア、セルビア、ブルガリア、マケドニア、ギリシャにまで及ぶ。
ロシアから見える世界は、我々の見慣れている世界地図とは違い、全く逆さまに見ているのではないか。
対外的にはそれぞれ固有の課題を抱えている
対アメリカ・EU ・NATO
対バルト諸国
対ウクライナ・モルドヴァ
対カフカス
対バルカン半島
対トルコ・イラン
対中近東
対アフリカ
対カザフスタン中央アジア
対中国
対極東
対北極海
・領土の広さにもかかわらず、国力はいびつで、思ったほど大国ではない
・異常な死亡率といびつな人口動態
・多くの少数民族を抱えていること
・産業構造が重化学、地下資源に偏ること
・農業に適した地域は限られていること
(参考)ロシアと陸続きで接している国 12ヶ国
北朝鮮、モンゴル、中国、カザフスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、ウクライナ、ベラルーシ、ラトビア、エストニア、フィンランド、ノルウェー
1991年のソビエト連邦崩壊は、「20世紀最後の大規模な権限移譲」である。
「ロシアと太平洋」表紙の地図だけでも相当な情報を得ることができる。