読書逍遥第248回『街道をゆく 中国・びんのみち』(その2)1984年の旅 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
冒頭 河合隼雄「子ども時代の声と語り」より
「語り」と「歌」について。語りは心の高揚とともに「歌う」に向かってゆく。私は子ども時代から「歌」が大好きだった。家には足踏み式オルガンがあって、母親がオルガンを弾き、家族一同でよく歌を歌った。
人生を「語る」のと、人生を「歌う(謳う)」のとはユニュアンスが異なる。自分の人生を「内なる声」に従って謳いあげること。それは理想の人生のように思える。あるいは、誰にでも可能な「幸福」の道とも言うことができる。
今年は早くからブルーベリーに網をかけて鳥から防いだので、たくさん実をつけました。