読書逍遥

第52回『ウィーン』世界の都市の物語シリーズ 森本哲郎

冨田鋼一郎

『ウィーン』世界の都市の物語シリーズ 森本哲郎

ラテン、ゲルマン、スラブ、ユダヤ。「ドナウ河畔のアテネ」「超民族の結節点」「世界史の醸造所」、多民族の緊張と融和の中で文化・歴史を紡いだ都市。町を包んでいる文化的な空気に触れて、歴史を一周してきたようなリングシュトラーセ(環状通り)をめぐる。

知らない町全体を旅する。旅とはこのようにして楽しむのか!
専門家でない著者がこんな本を書いたということにも驚き。幅広い分野に関心を寄せた著者の力が遺憾無く発揮された一冊。

ウィーンを彩る人、人、人。(順不同)
フランツ・ヨーゼフ、シュテファン・ツヴァイク、イヴァノヴィッチ、ヨハン・シュトラウス、グスタフ・クリムト、リヒァルト・ワーグナー、グスタフ・マーラー、ブラームス、ブルックナー、アドルフ・ヒトラー、ボルツマン、シェーンベルク、ヴィトゲンシュタイン、ハーフマンスタール、ザメンホフ、ジークムント・フロイトドップラー、フッサール、ライヘンバッハ、ショーペンハウアー、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、フランツ・シューベルト、ロベルト・ムージル、フランツ・カフカ、マルクス・アウレリウス、ハインリヒ・ハイネ、ヴィルヘルム・ミューラー、エゴン・シーレ、ヨーゼフ・スターリン、トロツキー、パブロ・カザルス、ブルーノ・ワルター、クララ・シューマン、シュニッツラー

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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