2023.02.24 2023.03.02 読書逍遥 第46回 木下夕爾(2) 「おもいで」 冨田鋼一郎 木下夕爾(2) 「おもいで」 山ぶどうをつんでいるうち友だちにはぐれてしまった 白い雲がいっぱい谷間の空をとざしていた谷川の音がかすかにきこえてい ひとりでたべるにぎりめしにお母さんのかみの毛が一本まじっていた 『児童詩集』より 最後の節まできて目が釘付けになる。[お母さんのかみの毛が一本まじっていた]。 お母さんが作ってくれたお弁当が懐かしい。なんという作者の感性の素朴さ、純粋さ!! スポンサーリンク コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です 上に表示された文字を入力してください。 Δ ABOUT ME 冨田鋼一郎文芸・文化・教育研究家TwitterFacebook日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。 各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。著書 『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018) 『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019) 『四明から蕪村へ』(郁朋社2021) 『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle) 『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle) 『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle) 『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle) 『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle) 『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle) 『漱石さんの見る21世紀』(Kindle) 『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle) 『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle) 『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle) 『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)