読書逍遥

第35回『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン

冨田鋼一郎

『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン

久しぶりに意欲的でスケールの大きな経済書を手にした。人口動態という長期的視点とグローバルな視点で、世界が歴史的大転換点にあることを主張する。

これまで数十年続いたデフレ、低金利の時代は終わりを告げる。これからの世界は、世界的な高齢化と労働人口減少によりインフレ再来と不平等の縮小をもたらすと主張する。どんなロジックで?

本書が興味深いのは、「世界経済の今後を占う上で、日本が信頼できる青写真を提供する実験の場」であるとして、日本について多くのページを割いていること。

日本の経済学者先生はうつむきがちで元気がない。未来を見据えたオリジナルな主張を展開する人が見当たらない。寂しいことだ。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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