読書逍遥

第23回『フランシス・クリック 遺伝暗号を解いた男』マット・リドレー著

冨田鋼一郎

『フランシス・クリック 遺伝暗号を解いた男』マット・リドレー著

フランシス・クリック(1916-2004)は、ジェームズ・ワトソンと共にDNAの構造が二重らせんであることを発見したことで知られる。

さらに大きな功績は、その遺伝暗号を突き止めたことだがあまり知られていない。さらに晩年には「意識の謎」に取り組んだ。今日の分子生物学の発展はクリックから始まる。

著者のマット・リドレー(1958- )は、イギリスの貴族にして科学ジャーナリスト、科学・経済啓蒙家で、イギリス貴\族院議員。『ゲノムが語る23の物語』『やわらかな遺伝子』『繁栄』『進化は万能である』『人類とイノベーション』『徳の起源』など。集団としての人類に信頼を寄せるリドレーの著作は全てお薦め。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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