読書逍遥

読書逍遥第151回 『そして、自分への旅』森本哲郎著 1980刊

冨田鋼一郎

『そして、自分への旅』森本哲郎著 1980刊

(帯文)
「いかなる旅にもまして、’自分への旅’は困難であり、謎に満ちており、そして素晴らしい!」

今朝は小雨。風カフェでは「きよしこの夜」が流れる。

兼好法師、セルバンテス、清少納言、芭蕉、デカルト、ボルヘス、創世記etc.

こんな日は、「文をひろげて見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。」

「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。

静かに物思いにふける。

Silent night, holy night,
All is calm, all is bright,

そこで、私は自分の小さな世界から、あらためて地球を望見し、それを私なりに解読して、ひとつ、曼荼羅に仕立ててみようと思う。あのヨーガ行者のように。

私の世界像(イマゴ・ムンディ)はどのような図像になるか。
だが、そんなものが描けるだろうか。なんとも心もとないけれど。

[国宝 霊山変相図]
根津美術館特別展「北宋書画精華」チラシ

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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