第79回『思考の技術論』鹿島茂
冨田鋼一郎
有秋小春
(帯文)
「いかなる旅にもまして、’自分への旅’は困難であり、謎に満ちており、そして素晴らしい!」
今朝は小雨。風カフェでは「きよしこの夜」が流れる。
兼好法師、セルバンテス、清少納言、芭蕉、デカルト、ボルヘス、創世記etc.
こんな日は、「文をひろげて見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。」
「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。
静かに物思いにふける。
Silent night, holy night,
All is calm, all is bright,
そこで、私は自分の小さな世界から、あらためて地球を望見し、それを私なりに解読して、ひとつ、曼荼羅に仕立ててみようと思う。あのヨーガ行者のように。
私の世界像(イマゴ・ムンディ)はどのような図像になるか。
だが、そんなものが描けるだろうか。なんとも心もとないけれど。
[国宝 霊山変相図]
根津美術館特別展「北宋書画精華」チラシ