読書逍遥

第15回『アンラーン』柳川範之・為末大著

冨田鋼一郎

『アンラーン』柳川範之・為末大著

「アンラーン」、聞きなれない題に目が留まった。アンラーンとは、学ばないことではない。
帯には「クセ、パターン、思い込みからのアンラーン」とある。

これまで人生は学び続けることなりと理解してきた。
しかし、いったいどこまで学べばよいのかという疑問がつきまとう。
本書は、学びを否定するのではなく、「思考のクセ」を見直すことの大切さを説く。

これまでの発想や価値観に縛られがちな自分の思考習慣を疑うこと。
激動の時代だからこそ、過去の成功体験は思考パターンを固定化させてしまい、さらなる成長の足枷になり易い。

現役世代向けの本だが、年配の自分こそ耳を傾ける価値がある。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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