読書逍遥第175回 『日本語 表と裏』『私のいる文章』森本哲郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
2023年6月発行
副題:世界史で暗躍する人類最大の敵
蚊の季節がやってきた。ジュンク堂で見つけた大部な新刊。目次を眺める。この間、「真珠」を切り口にした世界史の本を面白く読んだ。今回は「蚊」を切り口にする。
同じ地球のことでも見方を変えることでこうも違って見える。
人の数だけ「地球の姿」があるのだ。森本哲郎は「地球は一冊の書物」と言ったが、それは80億もの章立てがある書物と言っていい。