作品・本・人物紹介

蕪村『安永三年春帖』挿絵版画十六枚

冨田鋼一郎
出典:平成9年茨城県歴史館『蕪村展』

蕪村が編集した『安永三年春帖』には、挿絵版画が十六枚も掲載されている。
この意表を突く工夫は異彩を放っている。
すべてをここに紹介しておこう。平成9年茨城県歴史館『蕪村展』カタログから転載した。

いずれも師蕪村が門人の句を賛として画をつけた。
これまで原画の四枚、「陶淵明図」「芭蕉行脚図」「蛙図」「柳堤図」を紹介してきた。
十六枚の中でそれがどれだかお分かりだろうか。
現認されているのは十六枚のうちこの四枚のみだ。

残る十二枚の原画は行方不明。まだ何処かに埋もれている可能性あり。

どなたか心当たりのある方からの連絡をお待ちしています(笑)。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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