読書逍遥

読書逍遥第199回 『死因の人類史』アンドリュー・ドイグ著

冨田鋼一郎

『死因の人類史』アンドリュー・ドイグ著

原題 THIS MORTAL COIL:A History of Death

ムカジーの『細胞』を読んで、次は「死因」の歴史を切り口にして「生命(いのち)」について考えるよすがににする

(帯文)
有史以来の「死因」とその変化の実相を科学的・歴史的・社会的視点から検証した初の試み、壮大な「死」の人類史

(主な死因の変遷)
・旧石器時代→暴力や事故
・中世→飢饉 ベスト 出産(産褥熱) 戦争
・百年前 →結核 インフルエンザ、肺炎などの感染症
・現在 →心疾患、脳血管疾患 癌 認知症

目次
序章 シエナの四騎士

第1部 さまざまな死因
(死とは何か?;『死亡表に関する自然的および政治的諸観察』)

第2部 感染症
(黒死病;ミルクメイドの手)

第3部 人は食べたものによって決まる
(ヘンゼルとグレーテル;『壊血病に関する一考察』)

第4部 死にいたる遺伝
(ウディ・ガスリーとベネズエラの金髪の天使;国王の娘たち)

第5部 不品行な死
(「汝殺すなかれ」;アルコールと薬物依存)

結び 明るい未来は待っているのか?

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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