読書逍遥

読書逍遥第187回 『細胞』(上・下)(その6)ジッダールタ・ムカジー著

冨田鋼一郎

『細胞』(上・下)(その6)ジッダールタ・ムカジー著

副題 生命と医療の本質を探る
原題 The Song of the Cell
An Exploration of Medicine and the New Human

ようやく上巻を読み終えた。

これまで細胞の発見から細胞の構造・機能の解明の歴史、細胞が結合して作る組織・器官、生命の誕生、血液の役割をたどってきた。

20世紀の保健、公衆衛生、医療分野の発展ぶりは目を見張る。にも拘らずまだ分からないことだらけ。

・赤血球 酸素、栄養素を細胞に運ぶ
・白血球 免疫反応の調節
・血小板 損傷部を修復する
・B細胞 自己を守る軍隊
・T細胞 防衛者 侵入者を見逃さない

健康イノベーション
○「予防」 社会での予防介入は、患者への医療介入より人類の健康状態を大きく向上させた

ワクチン集団接種、集団検診、公衆保健衛生、冷房、上下水道分離、大気・飲み水・土壌汚染管理、pharmacy、うがい、手洗い、入浴殺菌など

○「医療介入」 患者への治療
投薬 手術 抗生物質

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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