読書逍遥第230回 『モンゴル紀行』(その7)街道をゆく5 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
森本哲郎さんは、いつも明晰な文章で綴る。曖昧な言葉に出会ったことがない
新聞記者として書くことの訓練を積んできたからだけでない
彼が日本語についてどんなにこだわってきたかは、このような本でよく分かる
[水に関するのオノマトペ(擬音語・擬声語例)]
⭕️古池や蛙飛こむ水の音 芭蕉
⭕️春の海ひねもすのたりのたりかな 蕪村
のたりのたり、さらさら、どんぶらこっこすっこっこ、しとしと、じとじと、ザブザブ、さめざめ、しっとり、じっとり、じめじめ、ジャージャー、じゃぶじゃぶ、ポタポタ、ポタリポタリ、ピチャピチャ、ピチピチチャプチャプ、ドンブラコ、ぶくぶく、ボコボコ、がぶがぶ、ぼこぼこ、ゴーゴー、ざーざー、どぶん、ばちゃ。