読書逍遥

読書逍遥第180回 『新しい封建制がやってくる』

冨田鋼一郎

『新しい封建制がやってくる』

副題 グローバル中流階級への警告

原題 The Coming of NEO-Feudalism
A Warning to the Global Middle Class
著者 ジョエル・コトキン

将来、新しい身分格差社会ができるという

その頂点にいる階級が、「コンサルタント、弁護士、官僚、医師、大学教員、ジャーナリスト、アーティストなど高度な知識を有し、支配体制に〈正当性〉を与える「有識者」(現代の聖職者)」だという

??? その論拠を探ることにする

☆☆☆☆☆

(カバー見返し)
格差の拡大は確かに問題ではあるが、それは封建制と言うのは大げさだと思うかもしれない。しかし、本書を読めば、そのような認識が甘かったことに気づくであろう。(解説より)

(Amazonより)

あなたは「新しい貴族階級」か。
「新しい奴隷階級」か。
私たちはどう生き残るのか。
階級や格差の固定化、社会的地位上昇機会の喪失がもたらす「新しいかたちの貴族制」を徹底分析。

アメリカを代表する都市問題研究者によるシリコンバレー発「地獄の黙示録」。

<「新しい封建制」身分社会はこうなる!>

【第一身分】有識者
コンサルタント、弁護士、官僚、医師、大学教員、ジャーナリスト、アーティストなど。
高度な知識を有し、支配体制に〈正当性〉を与える「有識者」(現代の聖職者)

【第二身分】新しい貴族階級
GAFAなどの巨大テック富裕層が率いる「新しい貴族階級」

>>>>>>>>>>>>>> 超えられない壁 >>>>>>>>>>>>>

【第三身分】 21世紀の「デジタル農奴」「新しい奴隷階級」。
それ以外の人びと。中小企業の経営者、熟練労働者、民間の専門技術者など

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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