読書逍遥第142回 『地図で見るインドハンドブック』
冨田鋼一郎
有秋小春
ウエストミンスター寺院エリザベス女王国葬でのイギリス国歌斉唱のあまりの荘重さにうたれた。
他国の国歌にこれほど感銘したのはなぜだろう。
イギリスの伝統と文化の源流を辿ってみようと、小冊子ながら「啓蒙の世紀」「知の大転換」となるヨーロッパの18世紀の足跡を概観する意欲的な本を手にした。
クック、モンテスキュー、カント、ヴォルテール、ディドロ、ダランベール、ニュートン、アダム・スミス、ベーリング、ブーガンヴィル、ダニエル・デフォー、ジョナサン・スイフト、リンネ、ビュフォン、ブルーメンバッハ、コンドルセ、クリストフ・マイナース、バゼドウ、カンペル、ヴィンケルマン、イーゼリーンなどの人物が登場する。
ちょうど江戸中期に当たる時代だ。