読書逍遥

第12回 『文明としての徳川日本 1603-1853』芳賀徹

冨田鋼一郎
筑摩書房 2017年発行

『文明としての徳川日本 1603-1853』芳賀徹

青鉛筆を手に取って読み出した。
プロローグでたちまち芳賀ワールドに惹き込まれてしまう。
感動が至る所に散りばめられている。
先生の心踊るような文章の秘密は何だろう。語彙の豊富さか、比較文化の視点の面白さか、言い回しの巧みさか、主張の明確さなのか。

長い「あとがき」では、思索研究、執筆、出版に至るまでの舞台裏を垣間見ることが出来る。
また、巻末の江戸略年譜、参考文献、人名索引は貴重なデータだ。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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