「紀州三段壁」梶原貫五作

冨田鋼一郎
89.0 x 71.0 cm

紀州白浜の奇観の名勝三段壁。日差しが強くなるこの季節、崖上から海を見下ろす。
光の描写を重視する光風会、梶原貫五の戦前の作品。

⭕️ 海手より日は照つけて山ざくら 蕪村

海上の朝日が光の束を投げかけるように強烈に照らしている。

三段壁(さんだんべき)   
和歌山県白浜町にある自然景勝地。国の名勝指定。

梶原 貫五(1887-1959)
日本の洋画家。
福岡県出身。
1910年東京美術学校西洋画科に入学し、黒田清輝や藤島武二に師事。同年の光風会第3回展に「女」を出品、1916年第4回光風会展では初入選を果たす。1916年東京美術学校を卒業。
1917年光風会第5回展に「裸体」で今村奨励賞を受賞、1928年光風会々友、
1931年第光風会会員となる。
1916年第10回文展に「縁陰」「窓際」が初入選、第11回文展「想韻」、文展の後身である帝展は、1922年「九月の日」を出品以来毎年出品し、第5回「芽立ち頃」、第7回「赤い日」第17回展から招待、無鑑査出品の待遇となる。
幣原喜重郎、近衛文麿ほか貴族院議員など有名人の肖像画の制作が多い。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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