読書逍遥第300回『ニューヨーク散歩』(その1) 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
副題 21世紀の人類のための21の思考
原書 2018年発行
第一章 幻滅(disillusionment)
最初から哲学的な思索に誘われる
誰が、何に、幻滅しているのだろうか
今日、西洋諸国の人々は苛立っている
一昔前の工業時代には、民主的な自由社会では、一般庶民が主役であると実感できた
ところがなぜかいつの間にか取り残されて、置いてきぼりにされていると感じるようになった。この幻滅の原因はなぜか?
2016のイギリスブレグジットやトランプ政権誕生はその苛立ちの表れという。
存在意義を問われて、これと対抗するために戦う事は搾取と戦うよりはるかに難しい