日々思うこと

英国社会の変貌

冨田鋼一郎

英ウェールズで初の黒人首相就任
首相職で白人男性ゼロに

イギリスという国は、多民社会の象徴のようだ。もはやベッカム選手のような人々の国ではない

スナク首相もインド系、

そういえば、ボリス・ジョンソンの後任として、2016年ロンドン市長になったサディク・カーン氏もパキスタン系移民二世だ。

当時、カーン氏はEU圏の首都において初のムスリム市長となったことで話題になった。

世界は希釈化が進んでいる。国家は民族意識でまとめていくという発想は捨て去ったようだ。

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の国旗
national flag of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)
ユニオンフラッグ(Union Flag)あるいはユニオンジャック(Union Jack)として知られる王室旗

☆☆☆☆

毎日新聞 2024/3/17

英西部ウェールズ自治政府の次期首相に、黒人として初めてボーン・ゲシング氏(50)が就任することが16日決まった。

英メディアによると、中央政府のスナク首相はインド系、自治政府の首相はスコットランドがパキスタン系、北アイルランドは女性で、英国内の首相職が全て非白人男性となる。

自治政府の首相就任が決まったことを受け、ゲシング氏は自身が欧州の中でも初めて黒人として政府機関のトップになると語り「私たちは今日、歴史のページをめくる」と力を込めた。

ゲシング氏は父親がウェールズ出身で、母親がザンビア人。1974年にザンビアで生まれ、幼い頃に英国に移り住んだ。(共同)

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冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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