日々思うこと

男女平等ランキング2023

冨田鋼一郎

([ジェンダーギャップ報告書」)に注目。

日本は、146位中125位!

これはもう驚かなくなってしまった順位。慣れは恐ろしい。

しかし、驚きはお決まりの上位の北欧諸国に混じって、「ニカラグア」と「ナミビア」が10位以内にはいっていること!

何故だろう?

これには両国の歴史的背景がある。性差別、人種差別、民族差別の禁止を憲法で明文化したナミビア。ジェンダークオータ制を導入しているニカラグア。

決して豊かでない両国の社会建設の仕方が日本とは違う。

日本は今まで何か勘違いしてきたのではないか。多くの女性の幸せ追求の権利を後回しにしてきたのではないか。

伝統的に、社会は家族が基本単位と考えてきた。男性主導でまず国を豊かにすれば、おのずと男女平等社会になるはずだと。

そういえば、中国も韓国もランキング下位に甘んじている。儒教の影響だろうか。

どうも社会進歩の道筋は、お決まりの一本筋ではないようだ。

女性の幸せを追求する権利を「率先して」後押しするのが、男性の役割りだと信じる。

また、
それがひいては日本社会全体の幸せにつながると信じる。

「社会が変わってしまう」のがいやな指導者に任せてきて、その間に世界からすっかり遅れをとってしまった日本。

「変わらない」ままで、日本が沈没するまで座視するのですか?

勇気を持って、さまざまな多様性を認める社会に「変わらなければ」いけない。

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
記事URLをコピーしました