映画『関心領域』
冨田鋼一郎
有秋小春
([ジェンダーギャップ報告書」)に注目。
日本は、146位中125位!
これはもう驚かなくなってしまった順位。慣れは恐ろしい。
しかし、驚きはお決まりの上位の北欧諸国に混じって、「ニカラグア」と「ナミビア」が10位以内にはいっていること!
何故だろう?
これには両国の歴史的背景がある。性差別、人種差別、民族差別の禁止を憲法で明文化したナミビア。ジェンダークオータ制を導入しているニカラグア。
決して豊かでない両国の社会建設の仕方が日本とは違う。
日本は今まで何か勘違いしてきたのではないか。多くの女性の幸せ追求の権利を後回しにしてきたのではないか。
伝統的に、社会は家族が基本単位と考えてきた。男性主導でまず国を豊かにすれば、おのずと男女平等社会になるはずだと。
そういえば、中国も韓国もランキング下位に甘んじている。儒教の影響だろうか。
どうも社会進歩の道筋は、お決まりの一本筋ではないようだ。
女性の幸せを追求する権利を「率先して」後押しするのが、男性の役割りだと信じる。
また、
それがひいては日本社会全体の幸せにつながると信じる。
「社会が変わってしまう」のがいやな指導者に任せてきて、その間に世界からすっかり遅れをとってしまった日本。
「変わらない」ままで、日本が沈没するまで座視するのですか?
勇気を持って、さまざまな多様性を認める社会に「変わらなければ」いけない。