骨董品

渡辺崋山筆「孫叔敖(そんしゅくごう)双頭蛇」画賛幅

冨田鋼一郎
H18.0 x W11.5 (cm)

丙甲秋月崋山外史 白文長方印「崋山」

天明七年(1836)

「双頭の蛇」故事
紀元前600年ごろ、中国の楚の名君荘王を支えた人物、孫叔敖の幼少期の逸話。
遊びから泣きながら帰ってきた敖少年に、母がその訳を聴いたところ、頭とシッポの両方に顔を持つ蛇を見ました。昔から双頭の蛇を見た者は死んでしまうと聞くので、それが悲しいのです。他の者が見たらいけないので殺して埋めました、と言う。それを聞いた母は、「大丈夫、あなたは死なない。善行をすれば必ずそれは戻ってくると言うから。あなたの行いは善行なのです。」

渡辺崋山(わたなべかざん1793-1841)
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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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