ドイツ五輪ミュンヘン1972年開催銀貨10マルク記念通貨
冨田鋼一郎
有秋小春
於一乗院 九月十六日
ならの葉のうらうへ見する嵐哉 玄仍
くるる軒端に月うつる空揚?
遠山ハ時雨し秋の雲清く 紹巴
金○ 十七日
廓の音も妻を忍ぶのみたれ哉 同
宗興 十八日
松に花さくや葉こしの筆の庭 紹巴
玄左 二十日
音さへも色々なれやみ山風 同
みるみる秋の時雨ふる空 玄左
むら雲に月の光のかた分て 玄仍
於大乗院
山々の○葉を池な堤かな 同
扇あくれハ霧心なしニ定菊
月代ハほのかなりしも影すミて 玄仍
宋治所望
さほ山や河霧しつむ紅葉哉
今度於南都之発句等
慶長四年九月二十四日 玄仍筆
戦国時代の連歌師。里村姓は後世の呼称であり、本姓は松井氏ともいわれる。号は臨江斎・宝珠庵。長男に里村玄仍、次男に里村玄仲、娘婿に里村昌叱。