12月27日読売新聞掲載
冨田鋼一郎
有秋小春
アドリア海付け根の町、トリエステ。ベネチアの東側のスロベニア国境近くにあるイタリアの港町。
1946年、チャーチルが「鉄のカーテン」が下ろされたと発言して有名になった。
From Stettin in the Baltic to Trieste in the Adriatic, an iron curtain has descended across the Continent.
「バルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステまで、ヨーロッパ大陸に鉄のカーテンが降ろされた」
1946年3月5日、チャーチルがアメリカ合衆国ミズーリ州フルトンで演説した一節。
今この町は、中国の「一帯一路」のEUへの入り口としてギリシャピレウス港とならび注目されている。
今年になってイタリア側から期待していた恩恵が乏しいとして中国との連携見直しが取り沙汰されている。
時代の変遷で、都市の役割は変わっていく。