今日もいつものスタバから始まる。
冨田鋼一郎
有秋小春
朝日新聞(11月28日)「ひと」記事から
岩波の月刊誌「世界」がリニューアルされるという。
出版業界はすっかり落ち目だ。先日、週刊朝日が廃刊になり、「世界」「中央公論」も廃刊は時間の問題かと勝手に危ぶんでいた。
ところが、若い女性編集長が装いを新たにするだけでなく、魂を入れ替えるという。
「自分の足元と、世界で起きていることがつながっていることを示す。読めば、自分は無力ではない、それでも社会を変えていきたいと思える。それが「世界」だと。」
この意気や良し!
「男性ばかりだった寄稿者をほぼ男女半数に」
今の時代に合わせる!
大きな役割を自分に与えて果敢に挑む。エールを送りたい。
雑誌の編集の難しさは、単行本のそれの比でない。毎月、雑多な断片を一冊にまとめる工夫が必要だ。
雑誌の編集者(editor)だった外山滋比古さんは、人生を雑誌の編集になぞらえている。
「今までバラバラにやってきた自分の人生の断片を、最後へきて、どうしたら全体的な調和、ふくらみにしてゆくか?」
「ライフワークとは、それまでバラバラになっていた断片につながりを与えて、ある有機的な統一をもたらしてゆくひとつの奇跡、個人の奇跡を行うこと」と言った。
各自、雑誌編集の役割を求められている。