日々思うこと

今日の新宿中村屋サロン美術館 

冨田鋼一郎

「コレクション展示 新宿中村屋サロン」
7月19日(水)から9月3日(日)まで

小ぶりながら落ち着いた雰囲気が魅力。大正・昭和前期の芸術家たち(洋画、彫刻、書)は、真摯に芸術に取り組んで衒いがないのが好きだ。

今回、特に目に留めたのは、
柳敬助と中村彝(つね)の油絵数点。
それと、会津八一の「学規」の書。

「ふかくこの生を愛すへし
かへりみて己をしるへし
学藝を以て性を養ふへし
日々真面目あるへし」

書も文句もすごい迫力で迫ってくる。
早稲田の学生たちはこの「学規」を机の前に貼って、勉学に励んだ。
私もこの書を見ると、思わず背筋が伸びて姿勢が正しくなる。

柳敬助(やなぎけいすけ
1881-1923)明治-大正時代の洋画家。
白馬会洋画研究所で黒田清輝にまなぶ。欧米に留学し,荻原守衛,高村光太郎らと交遊。文展に出品し,二科会創立に加わる。43歳。関東大震災で作品のおおくが焼失した。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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