パブリックアートのはしり「江戸の四季」片岡球子作
冨田鋼一郎
有秋小春
ウクライナのカホフカダム決壊。地雷爆発の危険まで出てきたそうだ。
東京23区相当の面積が浸水。大雨でないのに不思議な光景だ。胸が塞がる。どこまで悲劇がつづくのか。
この映像は何か既視感?がある。そう遠くない未来の人類が目にする光景と似ているのではないか。
クラウス・ドッズ著『新しい国境』で、水の境界線が揺らいでいるところを読んでいる。温暖化による氷河・氷原退縮、氷床融解が原因だ。
河川、湖沼、帯水層、海などの「水リスク」にますます晒されるようになる。ことに沿岸には都市が多く、影響を受ける人々が「環境難民」(20億人といわれる)となる。国内だけでなく、国境を超えて人々が右往左往する。「国境が溶けて」いく。
地球は、より水に覆われた未来へと向かっているのだ。
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