ウクライナのカホフカダム決壊。地雷爆発の危険まで出てきたそうだ。
東京23区相当の面積が浸水。大雨でないのに不思議な光景だ。胸が塞がる。どこまで悲劇がつづくのか。
この映像は何か既視感?がある。そう遠くない未来の人類が目にする光景と似ているのではないか。
クラウス・ドッズ著『新しい国境』で、水の境界線が揺らいでいるところを読んでいる。温暖化による氷河・氷原退縮、氷床融解が原因だ。
河川、湖沼、帯水層、海などの「水リスク」にますます晒されるようになる。ことに沿岸には都市が多く、影響を受ける人々が「環境難民」(20億人といわれる)となる。国内だけでなく、国境を超えて人々が右往左往する。「国境が溶けて」いく。
地球は、より水に覆われた未来へと向かっているのだ。
[コマクサ]
[コンロンカ]
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)