ウロコ雲 スジ雲
冨田鋼一郎
有秋小春

世界は大きく変わっている。刑務所にその一端を見る。ノルウェー、イタリア、シンガポール、長崎の刑務所からの報告。特にノルウェーが印象深い。
「ノーマリティの原則」
「刑務所は更生と社会復帰のためにある。良き隣人を育て、釈放すること」
「あなたはどんな人に隣人になってほしいですか」
「刑務官は受刑者にとって更生への伴走者」
「人道的処遇で人は反省するのか」
「憎しみや悲しみだけでは結局不寛容な社会になっていく」
「厳罰を求める被害者の気持ちにどう向き合うか」
「加害者支援と被害者支援はセットで」
「懲らしめるだけでは反省する人はいない」
「刑務所に来て感じたことは、助けてもらった、気遣ってもらったという感覚」
昨年のスリランカ女性の収容中事件の記憶が新しいだけにとても考えさせられた。
これこそ新聞報道に求めたいもの。
同日の「人を人として受け入れる日本へ」は同じ問題意識の記事。