アンナプルナはキラーマウンテン
冨田鋼一郎
有秋小春
〜先日の講演会質疑に想う
桐生の先週土曜日の演題は、「漱石さんに見る良い師、良い友とは」だった。
漱石さんをさかなに「教える」と「学ぶ」の関係について語った。いくつかの質疑のなかに高齢者の男性から思いがけない質問を受けた。
「お話を聞いて、聖路加病院の日野原重明先生のことを思い出した。私のような高齢者はとかく元気がない。生きる勇気をもらえる言葉を何か聞かせてほしい」。
なんとか答えはしたが、今「ああ言えば、こう言えばよかった」とあれこれ反芻している。
人生の先輩の方からこんな質問は予想していなかった。何故私と日野原先生がかぶってしまったのか。
今想うのは、私もこのような質問を受けるようになったということ。きちっと返答できるようになりたい。歳を重ねながら、人様に語ることで新たな課題に出会えた。ありがたい。