萩
冨田鋼一郎
有秋小春
呼吸が穏やかになり、静かに考えさせられた。
奈良県東吉野村に移住した青木海青子さん(39)夫婦が、自宅古民家で蔵書を貸し出す私設図書館を始めた話。
本来の公共の場とは何か?
「何だか、パブリックがやせ細ってきている感覚がないですか」。ドキッとする指摘だ。
今の世の中、交通規則から始まって、決まりを無視する行為と禁止の追いかけごっこの繰り返し。
公共の場は窮屈で居心地が悪い。
良かれと思って乱発する法律、条例、通達は逆効果、裏目となる。自分で考え、判断力を育てていないからだ。教育現場の惨状はいい例だ。
自助・共助・公助の垣根などを取り払って、皆で生活することの本来的意味を考えさせられた。
SNSでの言いっぱなしの罵詈雑言、誹謗中傷などは公共の場とは対極にある。
⭕️畑打や法三章の札の元 蕪村
規則は最低限だった御代の時代と今ではどちらかがいいのだろう。
もう一度「常識を信頼する社会」に戻せないものか。