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冨田鋼一郎
有秋小春
元亀元年八月二十六日
賦何人連歌
入を見むいづるをしみよ空の月 紹巴
朝ゆふ霜のはるゝ山かぜ 紹喜
椙むらやそめもをよばぬ時雨して 昌叱
更行秋のさむく成ころ 玄哉
暮てよりうつ音しげきさ夜衣 心前
波まの舟屋うらちかゝらし 英怙
千鳥たつあしの葉がくれるうつる日に 禅永
たえだえしろき霜の真砂地 了玄
かすかなる鐘より明る道のすゑ 宗仍
往来にしるしとおき里々 正頼
丈ならふやわがかたかたに成らん 右運
(下略)
紹巴 十四 心前 十二 宗仍 九
紹喜 九 英怙 十 正頼 六
昌叱 十三 禅永 七 右運 一
玄哉 十一 了玄 八
賦何人連歌(ふなにひとれんが)、紹巴による元亀元年(1570)の作。
連歌師、里村家の系譜を載せておく。これからも登場する人物たちである。
戦国時代の連歌師。長男に里村玄仍、次男に里村玄仲、娘婿に里村昌叱。