冨田鋼一郎
印 「号四明」
(白文方印)
13mm x 13mm
この「号四明」の印も、これまで紹介した「四明山人」「淀水」「朝滄」「渓漢山人」同様に、蕪村が関東遊歴に過ごした時にのみ使用した固有の印である。
これらの印は、何故か36歳で上洛した後で使用した痕跡がない。この事実から、すべて蕪村35歳までに描かれたと判断できるという。(『蕪村全集』絵画遺墨編佐々木承平氏解説)
黒い影印は、講談社『蕪村全集』印譜に掲載されているもの。
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)