ムクドリ レモンと柿の実
冨田鋼一郎
有秋小春
莟を見つけました!
開花まであと1ヶ月か、待ち遠しい。そこらでいのちがうごめいています。
昨日3月8日は、国際女性デイだそうだ。新聞の特集記事を丹念に読んだ。
「子育て支援と女性支援はイコールではない」。女性の叫びのようなことばが胸に刺さった。
そもそも社会は家族で構成されている前に、男女の個人から成り立っている。当たり前のようで、日本のシステムはそうなっていない。
男女平等の社会実現には、われわれの意識改革だけでなく、法制面だけでも少年法改正以上の社会システム全般にわたる大改革が必要だ。
日本は「標準家庭」という時代遅れのモデルからスタートしている。法律はこれから全て見直さないといけない。
移民やマイノリティ問題も同じ次元で正面から取り組まなければいけない。
少し考えただけでも、民法はじめ戸籍、婚姻、雇用と人事、教育、介護・保育、税制、旅券、同姓婚、婚外子、国際結婚、国籍などなど広範囲にわたる。「こども家庭庁」などは問題をさらに分かりにくくするだけではないか。
世界からはるかに立ち遅れている日本。原因の大元は、日本人の伝統的な家族観。自分も古い家族観が染み付いていると感じる。
女性支援索を少子化対策に矮小化するのではなく、ジェンダー問題への取り組みこそが本丸中の本丸。男女問わず個人の選択の自由を最大限に保証していく仕組みに変えること。日本を覆う閉塞感の打破のためにはこれがもっとも大きな課題だと思う。