今朝の空
冨田鋼一郎
有秋小春
新聞の読みたい個所が減ってきたようだ。
数ページにもわたるスポーツ欄や一面広告が多くなった気がする。休刊の日数も増えている。
若者たちの新聞離れが著しいと聞く。
そんな中、元旦の朝日新聞で2つの記事に目が留まった。どちらもインタビュー記事。
相手は、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチと川崎レナさん。
マーカーで活字に線を引きながら心に刻みたい言葉を見つけ出す。一日に一ヶ所でもあれば、ありがたいとしよう。朝晩の新聞配達ももはや当たり前でなくなるかもしれないのだから。
新聞電子版はトライしたことがない。便利なんだろうか。
やはり、マーカーで線をひく、紙面をハサミで切り取る、ノートに貼り付けるという一連のアナログ作業から中々抜け出せない。
元旦恒例の出版社の広告では、岩波の「スピノザ全集」の「理性に立ち返る」の文章が目についた。
スピノザは『エチカ』でこんなことを言っていたのか。