骨董品

渡辺崋山 扇面「川魚図」

冨田鋼一郎

紙本墨画淡彩扇面
款記: 「辛卯仲冬時 崋山外史」
印: 「登」(朱文豆型印)

天保二年(1831)、崋山は生涯で最も思い出に残る旅に過ごした。時に崋山39歳、心身ともに人生の絶頂期だった。
9月にまず相州厚木まで、一旦戻って10月から12月にかけて上州と武州への旅。

上州桐生はそのゆかりの地だ。清流渡瀬川で取れる川魚を食し、描いた。
途上での見聞や出来事を事細かく記録し、スケッチしたのが『毛武游記』。

桐生では2021年秋に「崋山来桐190年、没後180年記念」事業が開催された。
地元では崋山を顕彰する事業がたびたび開催されている。

拙著『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社)所収。

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冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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