骨董品

北村季吟筆「嶋なれや」句短冊幅

冨田鋼一郎
H36.0 x W6.1 (cm)

(貞享4年、1687年)

嶋なれや松も蓬莱にゐ玉津 季吟

箱書き:再昌院北村季吟翁筆
北村季吟伝著者 花笠庵蔵

新井玉津神社

花笠庵(石倉翠葉)は、北村季吟の伝記の著者である。

北村季吟(きたむらきぎん1624-1705)

江戸前期の古典学者・俳人。号は捨穂軒・湖月亭など。松永貞徳に俳諧、飛鳥井雅章らに歌学を学び、その門から芭蕉を出す。歌学方として幕府に仕え、さらに法印に叙され、再昌院の院号を賜る。和漢の学、仏学に精通、古文学の注釈に貢献。著「徒然草文段抄」「枕草子春曙抄」「湖月抄」など。

石倉翠葉(いしくらすいよう1875-1938)

俳人。茨城県生まれ。本名、重継。別号、花笠庵、一具庵涼松。尾崎紅葉に師事。雑誌「花笠」「俳諧誠道新聞」発行。著書『北村季吟伝』。編著に『四季俳句帖』がある。

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
記事URLをコピーしました