東ドイツ記念通貨5マルク白銅 未使用カルル・フォン・オシュツキー生誕100年記念
冨田鋼一郎
有秋小春
真野の御陵を拝して
まつ風をいたゞく汗の額かな 十千万
季語:汗(夏)
佐渡真野御陵:順徳天皇の火葬塚のこと。天皇に准し、御陵とする。承久の変(1221)順徳天皇25歳は佐渡に流され、都に還ることなく46歳でこの地で没する。真野はかつて佐渡国の国府。
明治32年(1899)7月から8月にかけて佐渡へ煙霞療養の旅をする。すでに「金色夜叉」で人気作家である。この旅の様子は日記にある。
眉つくる小佐渡の風の薫る哉
小説家。名は徳太郎。号は「縁山」「半可通人」「十千万堂」「花紅治史」など。物語の巧みさと艶麗な文章で、圧倒的人気を獲得、泉鏡花・小栗風葉・柳川春葉・徳田秋声らの逸材を出した。作「多情多恨」「金色夜叉」など。