日々思うこと

今朝の雲

冨田鋼一郎

真っ白な綿のような雲が早く動いている。真夏の入道雲でもなく、秋の成層圏近くのすじ雲やうろこ雲でもない。

この季節、ロンドンでは雲がかなり速いスピードで移動している。あそこでは秋の気配がはっきりと感じられる。

東京の秋の訪れは、余程観察していないと「さやかに」分からない。

☆☆☆

上行くと下来る雲や秋の空 凡兆

秋の雲は、春の雲のゆったりとした暖かさとも、夏の雲の峰を作る雄大さとも異なる。秋の空の澄み切った空の気流は激しくて、来る雲、行く雲をしきりに動かしてゆく。

豊島園駅前の空
ハリー・ポッターの幟が見える。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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