日々思うこと

銀行の「仕組み債」に注意

冨田鋼一郎

金融庁、千葉銀の処分検討へ 「仕組み債」めぐり監視委が勧告方針
2023年6月9日

 証券取引等監視委員会は、高い利回りをうたうが元本割れのリスクもある金融商品「仕組み債」の販売をめぐり、千葉銀行と傘下のちばぎん証券を行政処分するよう金融庁に勧告する方針を固めた。

 仕組み債は金融派生商品(デリバティブ)を組み込んだ債券。 

☆☆☆
「仕組む」は、悪巧みを仕組んでいると受け取れる。「仕組む」とは、銀行がギャンブルに絶対負けないように仕組むことだ。

銀行が個人顧客を相手にギャンブルをしませんかと誘っているようなもの。もとの英語は”structured”。こちらには特にネガティブな意味はない。

「儲かりまっせ」に人は弱い。
昔は「みなさまと共にある銀行」と謳い、社会とともにあることを銀行員は誇りにしていた。そんな銀行はどこへ行ってしまったのか。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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