日々思うこと

今日もいつものスタバから始まる。

冨田鋼一郎

注文してドリップが出てくるのを待っていると、「モバイルオーダーの方お待たせしました」とレジから呼ぶ。スーツできめた青年が受け取っていった。

見ていた僕がレジの若い女性に「カッコいいね」というと、「ええ、すらっとしていて」と返事がきた。見ている所が違う。

そっちじゃなくて、モバイルオーダーしているのがカッコいいと言ったつもりだが、勘違いされてしまった。人によって見ている所がこんなにも違う。

私はモバイルオーダーやウーバーイーツなどしたことがないし、思いもつかない。

コマーシャルの「じゃ、お前ならどうする」の声が聞こえてくる。今日も自分が時代遅れになってることに気づいた。

ラジオ、懐中電灯、手帳、百科事典、辞書、新聞、地図帳、年表、時計、タイマー、財布、コイン、定期券、電話機、メール、虫眼鏡、万歩計などなど身の回りから小道具が消えていった。

CD、ファックスに始まって、ワープロ文字入力、検索エンジン、動画、wikipedia、Facebook、Instagram、Twitter、カーナビ、ズーム、Kindle出版、、、これから自動運転、空飛ぶ車、生成A I、、、ドギマギさせられながら、どこまでも慣らされていくのだろう。

カルミアと紫陽花になぐさめられる。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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