文京区本駒込 栴檀林諏訪山吉祥寺
冨田鋼一郎
有秋小春
今日は大晦日。
この一年は短かったようで、とても長かったようにも思える。ウクライナの悲劇が10か月も継続して、コロナ禍とともに越年するという重苦しい年として刻まれる。
印象的だったのは、世界中がエリザベス女王のプラチナジュビリーと崩御・葬儀を目撃したこと。
女王の生涯(言葉と行動、お人柄)を思い起こすとともに、葬儀の荘厳さは目にしっかりと焼きついた。
1901年1月夏目漱石は、ロンドンでビクトリア女王の葬列に遭遇した。20世紀は不吉な出来事で始まったと感じたように、21世紀もエリザベス女王崩御によって幕開けかもしれない。
人類はこの100年にさまざまな金字塔を築いてきた。が、その成功の故に世界は難題が重くのしかかる。
21世紀はどんな時代として記憶されるのだろうか。
人生不満百 (人生百に満たざるに)
常懐千載憂 (常に千載の憂いを懐く)
(「寒山詩」)
世界が平和に向かいますように!!
良い年をお迎えください。