掛軸

成田蒼虬筆秋九句幅

冨田鋼一郎
H16.0 x W53.8 (cm)

藪掃きものぞみ足りたる小春かな
一声は鶏もうたふやはつ時雨
なるヽまで手は組にくき残花かな
水仙やたへゆく水の洩る垣根
鵜のみちも一筋できる枯野かな
大根引御城の見ゆる天気かな
寒菊や葉もよくてりし勝手先
昼鳴てさびしきものや小田の鴨
  閣中香花を備えて芭蕉庵の
むかしを忍ぶ
常でさへゆかしかりしを
散る木の葉
蒼虬

成田蒼虬 (なりたそうきゅう1761-1842)

江戸時代後期の俳人。金沢藩士。のち京都にいき闌更に師事し、芭蕉堂後継者となる。全国をめぐりあるき天保俳壇の重鎮として活躍。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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