冨田鋼一郎
寒熱の地獄に通ふ
茶ひしやくも
心なければ
苦るしみも
なし
利休の言葉。
茶道で使う柄杓はお釜のお湯に入ったり、水差しの中に入ったりする。これを寒熱の地獄と表現している。
柄杓には心が無いから苦しくもない。自分自身の心の中にこそ苦の原因がある。自分を苦しめる最大の原因は自分にあるのだ。
江戸中期の臨済宗の僧。駿河の人。多くの信者を集め、臨済宗中興の祖と称された。気迫ある禅画をよくした。
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)