漱石満載シリーズ 第五回『漱石さん詞華集(アンソロジー)』
冨田鋼一郎
有秋小春
本書は、松村呉春自筆の紙本淡彩の絵巻物『三十六歌仙画巻』を紹介するものです。
この巻物には、三つの特徴があります。
藤原公任が選んだ歌仙三十六名の絵姿に添えるのは、和歌でなく、野々口立圃の「休息歌仙」の句です。
三十六歌仙の絵姿は、最初の六名のみ正装着で正座姿だが、他の三十名は日常着で遊戯をしている。
途中に謎かけ、著名俳人の句や老人・娘のつぶやきが挿入されている。
呉春の同種作品は未完成を含めて複数存在するが、この巻物の完成度は高い。
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冨田 鋼一郎 著
本体価格 500円 (税込み)
第1章 口絵
第2章 序章【呉春画巻】との出会い
第3章 作者呉春
第4章 【呉春画巻】に沿って
第5章 【呉春画巻】の独自性
第6章 結び